SOX法の施行
米国のエンロン、ワールドコム事件を契機に、2002年、
企業の財務報告の信頼性、透明性を担保する目的でサーベンス・オクスリー法
(以下、米国SOX法)が施行されました。
また、日本でも巨額粉飾決算や有価証券報告書の
虚偽記載などの事件が相次いだ事もあり、2008年4月開始事業年度から、
日本版SOX法(金融商品取引法、以下、SOX法)の適用が開始されました。
米国SOX法との違い
巨額粉飾決算事件等により、証券市場の信頼を大きく失墜させた事や
世界的潮流を受けて、日本でも施行される事となったSOX法ですが、
米国SOX法と大きく異なるところもあります。
例えば、内部統制の基本的な枠組みを提示している事や
内部統制の基準が設定されている事、
外部監査人が直接内部統制監査を行う『ダイレクトレポーティング』を
不採用としている事、などが挙げられます。